物語

【特別公開】大天使の誕生

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この物語は天夜が販売している『とある登場人物たちの物語』という本に登場する物語を特別に公開しているものです。

 

御魂狐さまの物語 ~伍~
『大天使の誕生』

ファンドラス様は手を動かして何かをしている。
「ファンドラス様?何やってるんですか?」
「ん?私の新しい手下をな。」
「手下?今、創ってる最中なんですか?」
「そうだ。とても優秀で強い頼れる天使をな。」
ファンドラス様は少し笑みを浮かべて言った。
「あの、ファンドラ様、この赤い石みたいなものはなんですか?」
月光神はテーブルの上に置いたあった赤い石を手にとった。
するとファンドラス様は
「こ、こら!触るんじゃない!死にたいのか!?」
「え!?し、死ぬ!?ど、どういうことですか!?」
「その赤い石には闇の力や怨念がぎっしり詰まった 呪いの赤玉 と呼ばれているものだ。これはあの悪魔の奴らのために創ってあって、これから渡すとこなんだ。」
「へぇ〜、そうなんですね。あっ、痛った!あ、足に何か刺さったっ!!」
月光神は床にあった細かいガラスの破片が足に刺さってしまい、テーブルに向かって尻もちをしてしまった。
テーブルに置いてあった赤い石が宙を舞い、作っていた天使のような生命体の頭の中に入って消えてしまった。
「こらぁっ!何やってんだ!」
ファンドラス様は床を思いっきり蹴った。床の板がすごい勢いで地面の奥深くへ消えていった。
「ご、ごめんなさい!つい…」
赤い呪われた石が手下の頭蓋骨を破り、脳へ入ってしまった。
取り出すことは可能だが、創った手下の頭の中に入った石を取り出しても、脳に病気や障害が起きてしまう為、ファンドラス様は諦めるしかなかった。
そして数日が経った。
手下は凄い成長していた。
ファンドラス様はその天使に『トレア』という名前をつけていた。
髪は綺麗なスカイブルー、紫の瞳、白いフサフサの大きな翼。綺麗な美しい女性のようだ。
結局、赤い石は取り出せないまま数日が経過してしまった。
「ファンドラス様!またあれと似たような事件が起きたので私行ってきます!」
天使は優しい平和を守る勇者のようになっていた。
なんらかの事が起きた時はすぐに大きな翼を羽ばたかせ、現場へ飛んでいっていた。
天使はとても優秀だった。
あまりにも天使が優秀であったため、ファンドラス様は天使の階級を上げ、トレアは大天使となった。

しかしある日、いつもとは比べ物にならないくらいの大きな事件が発生していた。
創造神の誰かが ファンドラス様 のコピーを作り、なにかの理由で暴れていた。
トレアはいつも通り、現場へ直行していた。
ファンドラス様は「やめとけ」と止めたが、トレアは言うことを聞かず、ファンドラス様を振りきって行ってしまった。
ファンドラス様はぐだりと落ち込み椅子に座って寝てしまった。

「こ、これは、ファンドラス様の色違い?何が起きたの?どうしてこんなことをしようとしたの?」
大天使トレアは相手の目を睨みつけながら言った。
外見が灰と赤のファンドラス様が出てきてこういった。
「赤い石…お前の頭に入っているその赤い石が欲しい!だからお前を殺す!!」
すっかり闇と化したファンドラス様のコピーは、トレアの元へ飛んできて首をかき切った。
気道と食道、首の骨や神経が見えるほど深く切られていた。
「や、やめでっ!!私が悪がった!ごべんなざい!!!!」
トレアは赤い液体の混じった涙を流した。
そして顔の左を引っ掻き、左腕を思いっきり握り潰し骨を折り、右の翼を骨ごと引っこ抜き、額の骨をぶち割り赤い石を取り出した。
向こうから物凄い音が聞こえてくる。
遅かったが、本物のファンドラス様が助けに来てくれた。
偽のファンドラス様を思いっきり殴り飛ばし、宇宙へ吹っ飛ばした。

すでに大天使は死んでいた。
ファンドラス様は涙を流して泣いた。
酷い姿になってしまった大天使トレアを抱いて、住んでいる建物に帰った。

そしてファンドラス様はトレアの死体を見て、心の中でこう言った。

この子は非常に優秀だった。
この子を蘇らせ、私と同じ強さの新しい種族の神として蘇らせよう。

数億年経ったある日、
一人の神がいた。
青い黄緑色のグラデーションがかかった長い髪、個性的な服、そして特殊な赤い石が埋め込まれている尻尾。
左の残った翼を脳から直接生やさせ、脳に埋め込まれていた赤い石を銀色の尻尾の先に埋め込み、
痛々しい傷跡は美しい文様へと姿を変えた。
そして彼女の名前はとある宝石を元にした名前『インディ』と名づけられた。
こうして新しい種族の神『水狼刀冥神(オオカミミョウカミ)』が誕生した。

-物語

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